ひとごろし!

一番大好きな小説は、山本周五郎の作品です。

特に”市井もの”の中でも、”こっけいもの”といわれている

作品が大好きです。

”こっけいもの”の代表的な作品は、「ひとごろし」でしょうか。

藩中きっての臆病者と評判をたてられた若侍が、

それを逆用し奇想天外な方法で誰も引受け手のなかった上意討ちを

果すまでを描いた作品です。

追い詰められた絶体絶命のピンチを、弱虫の知恵で切り抜けます。

なんとなく、主人公に自分を重ねあわせてしまいます。

ボクは、ピンチに陥った時は、いつもこの「ひとごろし」

の場面を思い出し、「きっと、何か解決策はみつかるさ!」

と深呼吸します。そして、別の事を考えると、

思いがけず、新しいアイデアが閃く事があります。


ひとごろし (新潮文庫)

ひとごろし (新潮文庫)