成熟日本への進路

成熟日本への進路 「成長論」から「分配論」へ (ちくま新書)

成熟日本への進路 「成長論」から「分配論」へ (ちくま新書)

さすが、戦略系コンサルタントの第一人者として波頭亮 氏だけあって、成熟国家日本の進路、新しい国家ヴィジョン、国家戦略、個別戦略、実現の為の鍵が、具体的に示されていてわかりやすかった。しかし、方向性としてはよく理解できたが、高福祉高負担型社会になって「福祉にぶら下がって生きる方が得」という雰囲気になってしまうと、リスクを張って新しい会社を起業しようとかいう意欲が低下しないか?「どうせ、頑張ってもどんどん税金で取られるだけだし・・・・」となってしまって頑張る意欲が下がれば、分配の原資となる法人税所得税や企業の投資による固定税が減ってしまい分配原資が無くなるのではないか。分配し続けるにも、常に潤沢で枯れない泉が必要ではないか。


成熟フェーズでの日本の進路
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「国民の誰もが、医・食・住を保護される国づくり」
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「産業構造のシフト」
◎ 公共工事による国の成長戦略は不要
◎ 今後は福祉産業と輸出産業
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「成長論から分配論へ」
市場メカニズムの尊重」
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官僚システムを正常レベルに戻す。
◎ 内閣が官僚の人事権を掌握する事。
◎ 特別会計を透明化・解消する事。